月給3万円でも2000円のスタバに行く?!フィリピン人のお財布事情

2019年10月17日コラム, マニラ情報

多くの日系企業も進出しており経済発展が著しい国、フィリピン。この国の1人当たりのGDPは日本の高度経済成長期と同じだと言われており、これからの発展が期待される国です。

日本や外資から熱い視線を送られているフィリピンですが、給与はまだ日本の10分の1程度。月給3万円程度なのに、1杯300円するスタバやカフェは多くのフィリピン人で賑わっています。給与の10分の1の価値のコーヒーを楽しむフィリピン人のお金の使い方はどうなっているのでしょうか?

今回の記事ではフィリピン人のお金に対する価値観やライフスタイル、お財布事情について詳しくお伝えします。

格差社会フィリピンの職種別平均給与

フィリピンは、格差社会と言われており所得格差が大きい国です。お金持ちは限りなくお金持ちである一方で、貧困層は全く貯金などなく、その日暮らし。

中間所得層世帯(年収53万~370万円)は2017年には65%に達し、国民の大多数はここにあてはまります。

月給でみてみると、非製造業のマネージャークラスで12万3千円、製造業のマネージャークラスで9万9千円です。製造業のエンジニアは月給3万7千円、教師は3万円ほどの給与が支払われています。

フィリピン人の友人に聞いたところ、フィリピンの平均月収は3~4万円くらいと言っていたので、エンジニアや教師の月給が、学歴のあるサラリーマンの平均的な金額という認識がフィリピン人にもあるようです。

一方で、バスの運転士やホテルスタッフなどサービス業になると月給は1万3千円。日本のホテルマンの収入は23~25万円くらいなので、1/20程度の給与で生活していることになります。

看護師は専門職ですが、給与はあまり高くありません。日本の看護師の平均月収は約30万円ですが、フィリピンの看護師の給与は1万3千円と1/30程度です。そのため、高い給与を求めて海外へ働きに出るフィリピン人看護師も多いと聞きます。

中間層といっても、1万3千円~12万円と大きな差があるようです。

フィリピンの銀行口座所有率は14%?!

日本では小さい頃に郵便局で通帳を作りお年玉を貯金するという人も多くいて、子供のころから銀行口座を持っているのも珍しくないことです。

また、給与の受け取り方も口座振込が一般的で、口座にお金を入れて管理をすることが当たり前ですが、フィリピンでは銀行口座を所有することが一般的ではありません。

フィリピンではお金持ちが銀行口座を持つイメージがあり、口座の普及率は約14%。口座を持っている人が稀な状態です。金融関係者やマイクロファイナンスにかかわる仕事をしている人や、企業に勤めていて給与が振込で支払われるなどといった人たちが主に銀行口座を持っています。

フィリピンで銀行口座が普及しない主な理由は3つあります。

1番大きな理由はフィリピン人は給与をもらったら使い切ってしまうという宵越しの金は持たない国民性だということです。

実際に銀行口座を持っている人でも銀行口座に入っているのは1万円程度という人が多いのです。

1か月の給与にも満たない金額しか銀行にお金を預けていないことがわかります。
貯金好きの日本人からしたら考えられない金額ですよね。

まとまったお金を預けておくといった感覚が薄い国民性のため、銀行口座を持つメリットをあまり感じないようです。

2つめが、銀行口座を使うたびにお金がかかること。フィリピンの銀行ではお金を入金するにも、出金するにも手数料が取られます。そして、お金を預けておくのにも維持費がかかったりするので、預けておくのは損だと思う人が多いのです。

3つめは口座開設の手続きが面倒なこと。銀行口座を開設するには身分証明書や様々な書類の提出が必要になります。地方に住む農家や労働者、年配の人にとってはこの様々な書類を準備するというのが大変で作らないといった人が多くいます。

また、地方の人はATMを使うことに慣れておらず、支店に行きお金をおろす人が多いのですが、お金をおろすために銀行で列に並んで待つくらいなら、作らない方がいいと考える人も多いようです。

フィリピンでは給与の支払い日は月2回 給料日前はみんなカツカツ

一般的にフィリピンでは給与が2回支払われます。なぜ2回かというと、彼らは持っているお金は楽しいことに使ってしまい、1か月分の給与をまとめて払うと次の月までもたないからです。

多くは15日と月末に支払われ、払われると同時に家賃、電気代といった生活する上で必要な費用の支払い、食費の支払いなどでほとんどのお金がなくなってしまい、次の給料日までお金がカツカツになります。
特に食べることが大好きなフィリピン人は食費にお金を使うことを惜しみません。

2回に分けて支払われても結局お給料日前にはお金がなくなってしまい、レンディング(日本のアコムやレイクのようなフリーローンのようなもの)で次の給料日までのお金を借り、給料日が来ると借りたお金の支払いや各種支払いをし、食事や欲しいものにお金を使い、また次の給料日までのお金が足りなくなり、レンディングをするといったサイクルを繰り返す人が多いのです。
でも、これはフィリピンでは至って普通のこと。

日本人は生活費が足りなくてお金を借りるということに抵抗を感じますが、フィリピン人はお金を借りることに対して罪悪感がなく、「お金貸して」と言っても誰も驚きません。むしろ、子供のころから親が「お金貸して」と言っている姿を見て育っているため、手元にお金がなくなったら借りるということが当たり前だと思っているようです。

また、頑張って働いたからご褒美をもらって当然という考え方が根底にあり、給与が入れば欲しかったものを買って当たり前だと、未来のためにお金を残すことより目の前のものにお金を使って満足することを選びます。

食費が収入の6割!!フィリピン人はエンゲル係数が異常に高い


食費にはかなりお金をかけていて、実際にフィリピンの家計収支のデータを見ても、ひと月の出費のうち約6割が食費を占めています。

これはフィリピン人の食習慣によるところが大きいです。フィリピン人は食べることが大好きで、1日に5~6回食べます。朝ごはんを食べ、おやつ、お昼ご飯、そしてまたおやつの後に夕食を食べてさらにイブニングスナックを食べたりします。2,3時間に1回は何か食べている状態ですね。この食習慣があるため、食費にかける費用は大きくなります。

また、日本より家族の人数が多いため、食費にかかる割合は増えがちですが、お金があったらおいしいものを食べよう、欲しいものを買おうという考えが基本にあるので、手元のお金がなくなることを気にせず使います。

例えば、外食やカフェにもフィリピン人はよく行きます。
フィリピンにも多くのカフェチェーンがあり、その中でもスターバックスはかなり人気です。マニラの街中には多くのスターバックスがあり賑わっています。外国人観光客もいますが、地元の人も多く利用しています。

スターバックスのコーヒーは1杯300円程度で、日本で飲むのと値段はそう変わらないのに、月給2、3万円のフィリピン人も利用しています。彼らにとって、スタバのコーヒーは、1杯2,000円くらいのコーヒーを買うような感覚です。日本人からしたら、毎月給料が出るたびにコーヒーに2,000円をかけるというのは普通あまり考えられないことでしょう。

ですが、食べること、新しいものが好きなフィリピン人は後でお金がなくなって困るかもしれないという不安を感じることはなく、綺麗さっぱり使ってしまいます。

食費が3万円ではなく、給与が3万円。家賃や光熱費など支払いもある中でも、食費にお金をかけるフィリピン人の国民性が見れる一例です。

家族、親族の絆が強い お金に余分があれば分け与える

フィリピン人と結婚すると親や兄弟だけでなく、遠い親戚の面倒までみないといけないといった話を聞いたことがありませんか?
それは、フィリピン人が家族や親族との絆がとても強いからです。

たくさん稼ぐ人がいれば、稼げない人に対してお金を分け与えるのは当たり前なのがフィリピンの文化。周りで困っている人がいれば、援助することが多く、とくにお金がない親族がいれば援助します。
このような習慣があるため、中流層まではお金があってもなくても貯金はあまりない人が多いのです。

一方、フィリピンでも富裕層は投資や貯金は必要だという価値観を持っています。彼らは銀行の口座を持ち、資産を増やすことをしています。

だからいざという時お金がない

給料日にお金が入ったら、あっという間に使ってしまうフィリピン人。大きなお金が必要な時にお金がありません。
結婚式や車を買うために大きなお金が必要な時や、病気で働けないときなどに、お金がないという事態がおこります。こういった時も悲観的になることはありません。なければ誰かに借りたらいいと考えます。

そういう時にまず頼るのは家族や親戚、次に友人や近所の人などです。それでも足りない場合はレンディングなどを利用します。

お金を借りることに抵抗がないというより、むしろ好意的に考える傾向があるフィリピン人。お金がなくてやりたいことができないより、借りてでもやることを好みます。また、彼らが気にするのは金利が高いかどうかより、書類などの提出物の量や手間などを気にする傾向があり、月5%や6%と借り入れの金利が高くてもお金を借ります。

まとめ

お金を借りることに抵抗がないフィリピン人はレンディング を気軽に使います。そのため、レンディング を扱うフィリピンの金融業には非常に勢いがあります。

S DVISIONホールディングは、フィリピンの日系金融リーディングカンパニーとして、フィリピン不動産、銀行業、そしてこのレンディング 事業にも進出しています。フィリピン投資にご興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。