利回り◯◯%?!世界の金融商品まとめ

2019年4月17日海外金融

世界の金融商品に目を向けてみると、信じられないような利率で運用されているものを目にすることがあります。
本当に手を出して良い商品なのでしょうか?「国」と「投資商品」縦軸と横軸で見る中で考察していきます。

 

日本の国自体の先行きが不安な中で、投資に興味を持っているという方は少なくないのではないでしょうか?

しかし、日本の市場の中で投資を行うにしても、定期預金は物価上昇率に勝てない程度の利息しか付きません。株式投資は難しそうだし、リスクが高いように感じます。とりわけ、2018年末の暴落では多くの個人投資家が資金難で株式市場から退場しました。また、手堅い投資の一つとして不動産投資も挙げられますが、今後人口が減っていくことは確実な中、安定した家賃収入を得るというのもよっぽど物件を選ばないと難しそうです。

意外と、現実的かつ具体的な解決策として思いつくのが「海外投資」です。もちろん、始めるハードルが決して低いとは言いませんが、しっかりと学んだうえで始めるのであれば、日本で投資を行っている上では想像もつかなかったような優良な投資商品に出会うことも不可能ではありません。

今回は、ファンド投資、不動産、保険、国債といったジャンル別に、世界の金融商品について考察してみます。今度の成長性も見越しながらどのような投資商品が最もおすすめなのかといった考察も行っていますので、投資判断のご参考にしていただけますと幸いです。

 

 

1.世界のファンド投信

まず、海外投資の中で比較的手を出しやすいものとして、投資ファンドが挙げられます。運用のプロに任せる投資ファンドは、個人投資家では予測もできないような暴落も予測し、しかるべき対処を取ることで運用者の手腕次第にはなってきますがどんな局面でも利益を出すことが可能です。世界に名だたる大富豪の多くが投資ファンドを利用した資産運用を行っています。そんな投資ファンドですが世界の商品の中で特徴的なものをいくつか挙げて比較してみます。

ブリッジウォーター・アソシエイツ(アメリカ)

ヘッジファンドの中でも世界最大の規模を持つのが、運用額17兆円を超える、ブリッジウォーター・アソシエイツです。「経済学」の論理を用いた取引を行っているのも特徴的です。2017年度においても年間8%という手堅い運用成績を出しています。

ルネッサンス・テクノロジー(アメリカ)

運用額4兆円以上という世界有数のファンド、ルネッサンス・テクノロジー。規模だけではなく、AIを使って「数学」の判断で取引を行っているという点が非常に特徴的なファンドです。日本の株式市場にも時折出現しては大量かつ急速な相場に大きな影響を与えていくため、短期目線での投資家の間では恐れられている存在です。調子の良いときは月利4~5%といった好成績パフォーマンスを上げることもある優良ファンドです。

MMCAP アセットマネジメント(カナダ)

カナダを拠点とするMMCAPは小規模なファンドでありながら2017年単年での運用成績が60%強、3年間の平均運用成績が4割弱という驚異的な運用成績を出しているファンドです。相場が大きく変動する「イベントドリブン」に合わせてアグレッシブな投資を行い、高い成果を収めています。

アラントラ・アセットマネジメント(スペイン)

2016年には世界でも年間リターン1位を獲得したスペインのアラントラ・アセットマネジメントも運用成績上位の常連です。ヨーロッパの小型株などの運用で年間での成績が20~30%を期待できる年も少なくなく、注目を浴びています。

ユダ・バリュー・アクティビスト(シンガポール)

世界的なファンドはアメリカやヨーロッパを拠点とするものが目立ちますが、アジア勢で善戦しているのが、シンガポールのユダ・バリュー・アクティビストです。シンガポールや香港といったアジアの金融大国の上場企業を中心とした投資を行い、2017年には年間100%という驚異的な成績を記録しました。

 

 

2.世界の不動産

国内でも、世界的に見ても、不動産投資で財をなした成功者は少なくありません。海外の不動産投資ともなってくると、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、国外に、不動産という形で資産を保有すること自体が大きなリスクヘッジになります。上手く投資を行うことができれば、投資で財を成す近道になってくれるかもしれません。今回は「国」を軸に、各国の平均的な数値やその背景を比較します。

アメリカ

アメリカの不動産投資の利回りは、大都市部では1~2%、郊外でも5~6%といったところがせいぜい。今後人口が減っていくのが確定的となっている日本と比較しても高くありません。

しかし、アメリカはインフレ率が高いため、インフレに強い資産である不動産をアメリカに保有しておくのは長期的な投資戦略としては有効な選択肢であると言えます。

また、基軸通貨であるドルで資産を積み上げられるのも大きなメリットと言えます。

ドイツ

手堅い不動産投資で注目されているのが、ドイツです。ドイツの都市部の利回りは3~7%と決して高い水準とは言えません。人口が今後爆発的に伸びる見込みも薄く急成長が望める市場でありませんが、その手堅さが魅力になっています。

ドイツは地震が少なく建物の作りがしっかりしているため、古い建物でも価値の値下がりが起きにくいです。また、持ち家ではなく賃貸に住む国民が多いため、賃貸物件の空室リスクも比較的低いです。

こういった事情から優良な投資先として注目されているのに加え、ユーロ建での資産余裕も、手堅さの要因の一つと言えるでしょう。

トルコ

同じくヨーロッパへの不動産投資の中でも、手堅さよりもリターンを追いかける選択としては「トルコ」が挙げられます。トルコの不動産の利回りは4~6%程度と代わり映えはしません。加えてトルコリラの通貨の弱さはFXで損失を被った方も多かったのではないでしょか?

しかし、トルコそのものは大きく発展しており、地価の上昇が期待できます。リラ安に乗じてトルコの不動産を購入することで、土地の値上がりと、リラ安の反発の相乗効果で大きな利益を得られると考え、不動産を購入する投資家もいるようです。

タイ

急成長期を終え、東南アジアの中では今後の成長性という意味では他国と比較し不利なタイですが、逆に経済的な安定性が魅力になっています。

ゆるやかに成長を続けるタイでは、不動産価格も順調に成長することが期待されており、また、タイバーツの相対的な信用性からも低リスクで比較的高利回りを期待する投資家に好まれています。

利回りとしてはバンコクで5~8%と先進諸国より多少良い程度ですが、メリットの多い投資と言えます。

フィリピン

ASEAN諸国の中でも成長著しいフィリピン。現在必要な投資額が非常に低い上、今後経済発展とともに不動産価格も大幅に上昇が期待できるため、大きなリターンを狙える投資と言えます。利回りも7~8%と比較的高めの水準です。

先進国と比べると、詐欺リスク(そもそも物件が建たないなど)も存在しますが、ディベロッパーをしっかり選ぶなどの対策でリスクを軽減できます。

 

 

 

3.世界の保険商品

続いては、海外の「保険商品」の利回りを見ていきます。
保険というと、日本では万が一のために払いたくないけれど保険金を払っているものという印象があるかもしれません。

もしくは保険商品の「期待値」が低すぎて、保険に入るくらいであればパチンコでもやっていた方がマシだというような主張を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、海外にはしっかりとリターンが期待できる保険商品も存在します。

アメリカ

アメリカの保険商品は日本と同程度の補償を受け取るのに、保険料がかなり安くて済む上、税制も優遇を受けられます。万が一のための補償がついた条件で、運用利回りが5%程度と手堅く運用され、まさに「守りの資産」と言えます。保険の積立の機能もが米ドル建てで行えることも魅力です。

香港

日本人が保険で高いリターンを期待する場合、主流となるのは香港のオフショア保険です。商品にもよりますが、保険でありながら3%以上の利回りが期待でき、手堅く効率的な運用ができます。

他の国の保険商品の中にも利率が良いものは存在しますが、基本的には保険商品は滞在している国で加入できるというのが原則になります。

魅力的な商品ではありますが、制約が大きいため、海外移住をご検討されている場合は移住先の国の保険への加入が資産形成にとって魅力的かという視点で見ても面白いかもしれません。

 

4.世界の国債

最後に、海外への投資という文脈においてある意味最も手堅い「国債」について比較してみます。国債の購入とは、いわばその国そのものへの投資。もちろん、考えるべき視点は複数存在するものの、シンプルに考えればその国が伸びるかといった視点を持っていえば投資判断を行うことができます。また、上に挙げた他の商品に比べ少額から投資を行うことができるのも、「とりあえず海外投資を始めてみたい」と考えている方にとっては魅力的です。

なお、国債の利率の高さと国の信用の高さは基本的には反比例します。信用が高い国の方が、お金を借りるのに高い利息を出す必要がないためです。逆に言えば、

「実際は信用が高いにも関わらず、利率が高い」国がねらい目です。

アメリカ

アメリカの1年国債は2.55%となっています。アメリカという国の安全性を考えるとリスクが限りなく低い中での利率と考えると高くないのも納得得ざるをえないところではありますが、海外投資というリスクを取るからにはもう少しリターンを狙いたい方も多いのではないかという水準です。

トルコ

トルコの1年国債は18%となっています。年間18%と言えば、投資信託など比較的積極的に運用する商品であっても優秀と言える水準です。しかし、この利率の高さはやはりトルコという国の信用の低さを物語っています。とりわけ、長期的には成長している国であっても、リラの価値が下がり続ければ最終的には為替で元本割れといった懸念も考えられます。

ドイツ

ドイツの1年国債は-0.52%です。なんと国債として1年間保有すると元本割れということになります。銀行にお金を預けていると、利息が代わりに少し減ってすらいる、という状況ですね。

10年以上の国債であれば、プラスに転換することも可能ですが、その利率ではドイツ国債を購入するメリットは極めて薄いです。

逆に言えば、ドイツはそれだけ国債を発行する必要性が薄いともいうことができます。不動産の投資先としては喜ばしい要素もいくつかありましたが、国債を購入するメリットはなさそうです。

タイ

タイの1年国債は1.9%です。東南アジアの中では安定期に入った国として利率が高くないことは想像に難くないですが、アメリカよりも低いという点に驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

タイはまだ先進国ではありませんが、債務の総額の対GDP比で比較すると日本やドイツなどの先進国よりも財務体質は健全なため、国債に高い利率を設定して資金を調達することが可能なのではないでしょうか?

フィリピン

フィリピンの1年国債は6%です。やはり、国債としては(通貨危機のトルコのような国を除いて)かなりの利率であると言えます。

これは、フィリピンの国の側として「6%でもお金を貸してほしい」という事情。もっと言えばその利息を払ってなお、回収できるだけの発展の自信の裏付けとも取れますし、逆にフィリピンに対しては6%の利息がないとお金を貸せないというのが世界のフィリピンの評価ということもできます。

しかし、かつてはアジアの病人とまでいわれたフィリピンですが現在は目を見張る速度で成長。最近まで懸念事項で会った治安の問題も、完全に片付いたとまではいわずとも着実に改善しつつあります。

実際のリスクと、利率が乖離した、有望な投資先候補の一つと言えるでしょう。

 

 

まとめ

投資にリスクはつきもの。高いリターンを得ようとすれば、相応のリスクがつきまといます。しかし、海外に目を向けてみると、リスクと比較して期待できるリターンが大きい投資商品を探すことも可能です。

コストパフォーマンスの良い商品を探すポイントは、その商品が何に対して投資を行っているのか、全体像を理解することと、まだ周囲がその成長性、もしくはリスクの低さに気付いていない「割安」「お買い得」な商品を探すことです。

得たいリターンや取れるリスク、もしくは将来も含めた移住計画などによってもどういった商品を選択するかの軸はかわってきますが、トータルで考えるとたとえばフィリピンのような急成長していて、市場の評価が実態に追い付いていない国の商品はねらい目です。大勢が価値に気付く目に先行投資する視点を持つことで、利益が得やすくなります。