Message代表メッセージ

S DIVISION HOLDINGS INC.

Chairman of the Board | 会長
須見 一 [ Hajime Sumi ]

大阪府出身 1979年生まれ

16歳からパソコン、インターネットに触れ、プログラミングの基礎、マーケティングを独学で習得する。高校卒業後、トラック運転手として働きながら経済、金融、ビジネスについて学習。さらにWebについての知見を深め、30歳で独立。アプリ開発会社を立ち上げる。同時にFXや株式運用などの経験も積み、資産を蓄積。33歳でフィリピンでの不動産事業に乗り出す。その後、金融業、コールセンター(BPO)事業、証券取引事業、語学学校運営など7年間で貸金業日系最大手まで事業を拡大させることに成功。政財界や地元の有力者とのコネクションも駆使し、各グループ企業のホールディングス化を実現する。

投資の本質的な価値は、幸福の追求にある。

2013年よりフィリピンで不動産、証券、金融、コールセンター事業を展開するS DIVISION HOLDINGS。これまでに3,000人以上の資産形成および運用の支援を手掛けてきた。同社を創業し、事業を第一線で牽引してきた須見会長に起業までの経緯、投資に対する独自の考え方、そしてこれから同社が目指すあるべき姿についてざっくばらんに語ってもらった。

エンプロイからスペシャリストへ

―そもそも起業に至るまでの経緯を教えてください

高校を出て18歳から30歳までトラックの運転手だったんです。最初は倉庫で働いていて、その中でいちばん時給が良さそうな仕事がトラックだった。とにかく収入を大きく、太くしなければという一心で働いていました。

―いまの須見会長からは想像しにくいですね

ある時、収入は上がっていくのに、手元に残るお金が年々減っていくことに気づきます。時給は確かに上がっているんですよ。だけど残らない。そのうち職場にもコンプライアンスという言葉が入ってきて、残業などができなくなっていった。そのあたりから、このままじゃ駄目だなと考えるようになったんです。

―問題意識が生まれたと

幸いトラックの運転手というのは空き時間が結構あるのと、ひとりになれる。そこで業務中の隙間を見つけて本を読み漁ったり、DVDを見たりして猛勉強をはじめました。結果、わかったことがあります。自分の時間を安く買われていることが原因だと。じゃあ、まず自分の時給単価を上げようじゃないかということで、起業に踏み切ったんです。

―雇われる側からの卒業ですね

最終ゴールは投資家やビジネスオーナーです。でも一足飛びにはいかない。まずはエンプロイからスペシャリスト、つまり自分の腕一本で喰っていく人間になろうと。スポーツ選手や芸能人、お医者さんなんかと一緒ですよね。そこで昔から知見のあったWebの世界で事業を立ち上げたわけです。

―トラックからWebの世界へ!?

実は僕がいちばん最初にパソコンをいじったのは16歳の時だったんです。その頃からこれからは必ずWebが来るな、と予感していて、プログラミングやマーケティングをかじってたんですね。なのでそこは自然な流れです。HP制作や画像加工からはじめました。

―そこからいまの事業へはどういう流れで?

おかげさまでWeb事業はアプリ開発やECなどいろんな領域で成功を収め、ある程度の資産が形成できました。しかし冒頭にも申し上げた通り、僕のゴールは投資家やビジネスオーナーです。スペシャリストで終わるつもりはなかった。金は稼げても時間がなくなるのは、僕の定義する本物の金持ちではないからです。

―本物の金持ちの定義ってなんですか?

経済的自由と時間の両方を手に入れることです。たとえば月に22日働いて100万円稼いでも出ていく金が60万円だとしたら手元に40万円しか残らない。僕が最終的にやりたいのは月に1日も働かなくても10万円入ってくる生活。そうすれば大事な子供や家族と同じ目線で時間を共有できますよね。そのためには本物の金持ちにならないといけない、と思ったんです。

―そのためにフィリピンへ行こう、と

次の手を打つべく欧米をはじめ海外のマーケットを視察するなかでわかったのは、先進国では後発の僕らが何をやっても得るものが少ないな、ということでした。そんなときに紹介されたのがフィリピンです。自分の目でこの国の人の熱さ、そして将来性に圧倒され、ここしかない、と。とにかく人が活き活きしている。国も会社も一緒で、結局は人なんですよ。

生きるために働く人生を

―最初は不動産業からはじめたとのことですが

次の手を打つべく欧米をはじめ海外のマーケットを視察するなかでわかったのは、先進国では後発の僕らが何をやっても得るものが少ないな、ということでした。そんなときに紹介されたのがフィリピンです。自分の目でこの国の人の熱さ、そして将来性に圧倒され、ここしかない、と。とにかく人が活き活きしている。国も会社も一緒で、結局は人なんですよ。

―日本の過去を振り返ればいいわけですよね

タイムマシンビジネスなんていう人もいます(笑)。ただWebの発展によってタイムラグはどんどん短くなっていますね。悠長なことを言ってはいられないと思います。早めに仕掛けていって先行者利益を獲得しないと。

―以来、順調に事業拡大していますね

おかげさまで、10年持つ会社を作りたいという僕の個人的な願いは叶えられそうです。10年持つというのはただ単に存在するだけではなく、いま僕に付いてきてくれているメンバーと、彼らを支える家族たちを全員幸せにするってことなんですけどね。あと10年あれば流れに乗るチャンスも何回かあるでしょう。

―それに乗るかどうかはメンバーが決めること、と

そうです。流れに乗るチャンスもないような会社じゃ、メンバーも報われませんからね。ただ彼らもずっとウチの会社にいればいいとも思っていません。まずはウチで豊かになって、次の人生に進むための礎にすればいい。僕は、そもそも会社を人生の中で絶対必須のものだと思っていないんです。

―会社に縛られる必要はないと

これはいつも言ってることなんですが、僕、生きるために働いているんですよ。多くの人って働くために生きているような気がして。僕は真逆なんです。そしてウチの会社に初期からいるメンバーはみんな同じ価値観。ここにいる間は会社のために120%のパフォーマンスを発揮して、利益を取ってほしい。だけどあくまで通過点なので、いずれ出ていき第2の人生をみんなにも歩んでほしいんです。

―新しい事業を立ち上げるとか、ビジネスをはじめるとか

いやそんな大したことじゃなくても、趣味でもいいし、親と旅行でもいい。生きるために仕事しなきゃいけないだけであって、仕事しないで生きていけるならそっちのほうがいいに決まってるじゃないですか。好きな人と好きな場所で好きなことをする、というのがいちばん幸せなはずなんですよ。

―なるほど…確かにおっしゃる通りかもしれません

僕の会社に対するイメージっていうのは、必要なときだけ集まって「じゃあこの5人で10億稼ごうぜ、1人2億必要だから」みたいなシンプルなもの。長くダラダラ続ける必要なんてないし、生きるために働くんだから時短でいい。そのための会社になりたい。ただそれは自分たちだけでなくて、次の世代にもそうさせてあげたいと思います。

日本人の金融リテラシーを上げる

―事業そのものについてお考えを聞かせてください

日本の経済は海外のお客様をお迎えして、インバウンドで儲けるというやり方がひとつありますよね。一方で日本人が海外に出ていって全員儲けられるかというと、相当苦労するでしょう。なぜかというと、僕自身がここまでくるのに相当しんどい思いをしてきたからね。もし事業を始める10年前にこれだけのタスクがあると教えられていたら…たぶんやらなかったと思う(笑)。

―それは相当ですね…

ただ幸いなことに日本にはお金が余っているんです。そのお金に働いてもらいましょう、というのが僕の発想。お金だけを外へ持っていき、働いてもらい、色がついたものを日本に戻すと。そのついた色でみんな生活したらどうですか?という提案です。僕らのインフラでサービスを提供し、それにのった利益を使ってもらい、僕らと同じ考え方になってもらえたら。

―なるほど、それは利益が拡がっていきそうですね

日本人の金融リテラシーは、正直いって低いと思います。それは何も知識があったり、計算できたりということを言ってるんじゃない。たった一つのことを守ればいいのですが、それができない人が多すぎるんですよ。

―それが須見会長の目指す投資のゴールであると

帳簿上、データ上、プラットフォーム上で億り人になりました?そんなことどうでもいい。その1億円で何人幸せにしたのか。目的もないのにお金だけ増やしても何の意味もありません。日本人は不安だから貯金しますが、では何が不安なんですかと。そこのところを明確にできていないんです。それが僕が言うリテラシーの低さです。

―耳の痛い話です…

これだけ走り切るんだぞ、というゴールがないのに走り続ける人間なんていませんよね。それと同じですよ。目的が大事。お金が増えたことで何をするのか、明確に決まっていること。にもかかわらず、最初からお金に気持ちが負けているから、振り回されてしまうんです。

―勉強になります。ではS DIVISIONの今後のビジョンをお聞かせください

まずグループで1兆円の規模に到達し、フィリピン側の企業を何社か上場させる。さらに在比日本企業に向けた年金機構を作りたいと思っています。要は、最初にフィリピンに根を張って、そこでしっかり恩恵を受けている以上は、後者につなぐために圧倒的な存在にならないといけない、ということです。

―会社は通過点、とはいいつつも、やはり存在感を大きくする必要はあると

いまフィリピンには財閥が9社あります。そのうちの7社は中華系で、2社がもともと植民地だったことのあるスペイン。なので、僕らが10社目になろうと思っているんです。それまでに必要な場所に必要な金額が行き渡るような導線を作る。大変ですが、フィリピンへの感謝の気持ちも入っていますからね。

―須見会長ご自身は豊かになってリタイア、というイメージですか?

そう言ってたんだけどね(笑)最近わかったのは、勤勉に働くからこそお金ってそばにいるんだと。働かなくなると逃げていっちゃうんですよ。やはり真面目にコツコツやる人間に金脈は近づいてくる。だからもしかしたら違う国か、または日本に恩返しすべく仕事しているでしょうね。いまはいまでまた違った形で日本を元気づけようとしているんですけどね。まだまだ道半ばだっていう意識があるから。

―貴重なお話、ありがとうございました!